Wi-Fiルーター(無線LAN)の電波が届く距離・範囲の一般的な目安
Wi-Fiルーター(無線LAN)の電波が届く距離の一般的な目安は50m〜100m程度です。ただし、周囲の環境や周波数帯によっても異なるため、使用する環境には注意しましょう。
電波は障害物にぶつかると減衰する性質があります。薄い紙や木材などはある程度突き抜けますが、コンクリートや金属などの障害物が中間にあると、通信に影響がおよぶ可能性が高まります。
Wi-Fi(無線LAN)の電波がつながりにくくなる原因
Wi-Fiルーターがつながりにくくなる主な原因は以下のとおりです。
- Wi-Fiルーターとの距離が遠く間に障害物がある
- Wi-Fiにつないでいるデバイスに問題がある
- Wi-Fiルーターや周辺機器に問題がある
- Wi-Fiの周波数帯(2.4GHz・5GHz)が環境に適していない
- Wi-Fiに同時接続しているデバイスの数が多い
- 回線側で通信障害が発生している
- 契約している回線の通信速度が用途に適していない
それぞれ詳しく紹介します。
Wi-Fiルーターとの距離が遠く間に障害物がある
Wi-Fiルーターとの距離や使用環境は通信速度に大きく影響します。Wi-Fiルーターの設置に適していない環境の一例は以下のとおりです。
- デバイスとルーターの間に壁や家具などの遮蔽物がある
- デバイスとルーターとの距離が離れている
- 通信に影響を与える家具を置いている
Wi-Fiルーターはデバイスとの距離が長くなったり、間に障害物があったりすると電波が届きにくくなります。
たとえば、1階にルーターを設置し、2階のデバイスでインターネットに接続する場合、距離の長さに加えて扉や障害物の影響により、通信が不安定になるかもしれません。また、電子レンジをはじめ、同じ周波数帯を使用する家電が稼働している場合、影響を受ける可能性があります。
Wi-Fiにつないでいるデバイスに問題がある
Wi-Fiルーターの問題ではなく、Wi-Fiにつないでいるデバイスに問題があるケースも考えられます。一時的なバグであれば、デバイスの再起動で改善するかもしれません。
デバイスが古すぎることによる性能の劣化や、OSのバージョンが古すぎてWi-Fiの規格に対応していないなどの原因も考えられます。
古すぎるデバイスはOSのバージョンアップやサポートが終了しているケースもあるため、注意が必要です。
Wi-Fiルーターや周辺機器に問題がある
Wi-Fiルーターをはじめとする周辺機器に不具合が発生している可能性も考えられます。一時的なバグや機器の経年劣化、古すぎることによる規格への不対応などが一例です。
一時的なバグであれば、デバイスと同じく再起動で解消するケースも少なくありません。一方、経年劣化や規格への不対応は買替えを検討しましょう。
Wi-Fiの周波数帯(2.4GHz・5GHz)が環境に適していない
Wi-Fiで使用される周波数帯は、大きく分けて2.4GHzと5GHzの2つがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
周波数帯 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz | ・障害物がある環境でも通信がしやすい ・電波が遠くまで届きやすい |
5GHz | ・電波干渉を回避しやすい ・通信速度が速い |
安定した通信を求めるなら5GHzがおすすめです。一方、Wi-Fiルーターの設置位置を変更できず、どうしてもデバイスとの距離が長くなる場合は2.4GHzを使用すると良いでしょう。
周波数帯は使用環境に応じて使い分けることが大切です。
Wi-Fiに同時接続しているデバイスの数が多い
Wi-Fiは複数台で同時接続すると「輻輳(ふくそう)」と呼ばれる混雑状態に陥ります。回線が輻輳すると、Wi-Fiに接続しているそれぞれのデバイスでの通信速度が低下するため注意が必要です。
また、Wi-Fiルーターは機種によって一度に同時接続できるデバイス数が決められているので、事前に確認しておきましょう。
回線側で通信障害が発生している
デバイスやWi-Fiルーターの問題ではなく、回線側で何らかのトラブルが発生している可能性もあります。
回線の通信障害発生状況は、各社のホームページやSNSで情報が更新されています。デバイスやWi-Fiルーターに問題がないのであれば、回線側の問題かもしれません。
契約している回線の通信速度が用途に適していない
契約している回線の通信速度が用途に適していない場合、快適なインターネット利用は難しいでしょう。用途ごとの一般的な目安は以下のとおりです。
上り・下り | 用途 | 速度の目安 |
---|---|---|
上り(アップロード) | メール、チャット、SNSでのメッセージ送信 | 1Mbps |
画像データの送信、Web上への投稿 | 3Mbps | |
動画データの送信、Web上への投稿 | 10Mbps | |
下り(ダウンロード) | メール、チャット、SNSでのメッセージ受信 | 128Kbps〜1Mbps |
WebサイトやSNSの閲覧 | 1〜10Mbps | |
動画視聴、Web会議 | 3〜30Mbps | |
オンラインゲーム | 30〜100Mbps |
上記はあくまでも目安です。たとえば、同じ動画を視聴する場合でも、低画質と高画質では求められる通信速度が異なります。オンラインゲームもゲームのジャンルやグラフィックの解像度によって快適にプレイできる通信速度が異なります。
用途別の目安は異なりますが、約100Mbpsの通信速度が出ていれば、多くの用途で快適にインターネットを利用できるでしょう。
Wi-Fi(無線LAN)の電波がつながりにくいときの改善方法
Wi-Fiルーターがつながりにくいときの対処法は以下のとおりです。
- Wi-Fiルーターの設置場所やアンテナの方向を見直す
- アクセスポイントと連携できる中継器で電波の届く範囲を広げる
- デバイスを新しい機種に買替える
- Wi-Fiルーターや周辺機器を新しい機種に買替える
- Wi-Fiの周波数帯を環境に適したものに切り替える
- Wi-Fiに同時接続するデバイス数を減らす
- 通信障害が復旧するのを待つ
- 快適な通信速度が出る回線を契約する
それぞれ詳しく紹介します。原因に応じた対処法を試してください。
Wi-Fiルーターの設置場所やアンテナの方向を見直す
Wi-Fiルーターとデバイスの距離が遠い場合は近づけるようにしましょう。前述のとおり、1階にルーターを設置し、2階でデバイスを利用する場合は、扉や家電などの影響で通信速度が低下する可能性が高まるため、ルーターをデバイスの近くに設置するなどの工夫が大切です。家具のレイアウトを変えて可能な限り電波を遮るものをなくすことも効果的です。
また、Wi-Fiルーターはアンテナの種類によって電波の飛び方も異なります。たとえば、アンテナが外付けされており、電波の飛ぶ方向を調整できるものや、特定の方向に電波を集中して飛ばす指向性のアンテナがあるため、設置環境に応じた種類を選ぶと良いでしょう。
なお、安定した通信速度を求める場合は、LANケーブルを使用して有線接続にすることをおすすめします。
アクセスポイントと連携できる中継器で電波の届く範囲を広げる
Wi-Fiルーターの設置場所や設置環境の変更が難しいなら、中継器を活用すると解決できるかもしれません。中継器とは、Wi-Fiの電波を中継し、届きにくい場所にも電波を届けるための機器です。
たとえば、Wi-Fiルーターがデバイスから離れた部屋に設置されている場合や、異なる階に設置されている場合は、中継器の利用でより電波が届くようになります。
中継器・メッシュWi-Fi・屋外用無線LANの違い
メッシュWi-Fiや屋外用無線LANは中継器と混同されやすい機器です。それぞれの機器には以下の役割があります。
機器 | 概要 | 主な役割 |
---|---|---|
中継器 | Wi-Fiの電波を中継し、届きにくい場所にも電波を届ける機器。 | 広い空間や複数階の建物でも電波が届きやすくする。 |
メッシュWi-Fi | 複数の機器を連携させ、網目(メッシュ)状にネットワークを作る。一部の機器で通信障害が発生しても、正常な経路を自動で選択する機器。 | 広い空間や複数階の建物でも電波が届きやすくする。通信の安定性を確保する。 |
屋外用無線LAN | 建物の外部でもWi-Fiに接続できるように設計された機器。 | 商業施設や駐車場、工場、倉庫、学校や公共施設などの屋外でインターネット接続できるようにするために活用される。 |
自宅内でWi-Fiを利用し、距離や障害物の影響で電波が届きにくい場合は、中継器で問題ありません。なお、メッシュWi-Fiと中継器の違いは以下でも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
「メッシュWi-Fiと中継器の違いは?どっちがおすすめ?基礎知識からわかりやすく解説」
デバイスを新しい機種に買替える
デバイスに問題があり、改善できない場合は買替えを検討しましょう。デバイスの故障であれば修理で改善するかもしれません。一方、デバイスが古すぎる場合は修理しても改善しない可能性もあります。
たとえば、古すぎてWi-Fiの規格に対応していない場合や、OSのバージョンアップができない場合は買替えがおすすめです。古いデバイスは、Wi-Fiにつながらない以外にも別の不具合が発生するかもしれません。
Wi-Fiルーターや周辺機器を新しい機種に買替える
Wi-Fiルーターや周辺機器に問題がある場合も、新しい機種への買替えをおすすめします。
Wi-Fiルーターの性能によって回線の速度を十分に発揮できていない場合は、規格をチェックして買替えましょう。回線に適したルーターの種類がわからないのならば、契約している回線のサポートセンターに問い合わせてみてください。
Wi-Fiの周波数帯を環境に適したものに切り替える
周波数帯は使用環境に応じて切り替えましょう。Wi-Fiルーターとデバイスの距離が遠い場合は2.4GHzが有効です。一方、比較的安定した通信速度を求める場合は5GHzが適しています。
周波数帯の変更方法はWi-Fiルーター側でできる場合もあれば、デバイス側で変更できる場合もあります。取扱説明書を参考にして変更しましょう。
Wi-Fiに同時接続するデバイス数を減らす
Wi-Fiに接続するデバイス数は、極力少なくしましょう。たとえば、スマホやパソコンだけではなく、プリンターやゲーム機、スマートスピーカーなど、複数のデバイスでWi-Fiを使用している場合、回線が混雑しやすくなります。
使用していないデバイスがあれば、Wi-FiをOFFにしておきましょう。Web閲覧など、比較的軽いデータ通信であれば問題ないかもしれませんが、高画質での動画視聴や、ある程度の通信速度が必要なオンラインゲームなどを同時に行うと、通信速度に影響が出る可能性があります。
用途や利用台数は状況に応じて調整してください。
通信障害が復旧するのを待つ
回線事業者やプロバイダ側の問題の場合、利用者側は復旧を待つしかありません。もし通信障害発生中にインターネットに接続したいのであれば、別の回線を使用すると良いでしょう。
スマホのモバイル回線を活用したり、予備で光回線を契約していたりすれば、一方の回線が使えない場合でもインターネットに接続できて便利です。
快適な通信速度が出る回線を契約する
回線自体の品質が悪いのであれば、乗り換えも検討しましょう。
インターネットに接続できる回線には、モバイル回線、モバイルWi-Fi、ADSL、VDSL、光回線などさまざまな種類があります。なかでも光回線は比較的通信が安定しており、ほかの回線に比べて通信速度も快適です。
快適にWi-Fiを利用するなら「ドコモ光」がおすすめ
快適に利用できるWi-Fiをお探しなら、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。「ドコモ光10ギガ※1」なら、最大10Gbps※2の通信に対応しており、Web閲覧やオンラインゲーム、データの送受信も快適になります。
Wi-Fiルーターを使用した無線接続のほか、LANケーブルを使用した有線接続も可能です。また、全国エリアで利用可能な「ドコモ光 1ギガ」プランもあり、ニーズに合わせて選べます。
さらに、「ドコモ光」のオプションサービス「ネットトータルサポート※3」では、通信につながる機器※4のさまざまなお困りごとをサポートします。
「ネットトータルサポート※3」は「ドコモ光」や「home 5G」契約者が月額550円(税込)※5※6で加入できるオプションサービスです。「Wi-Fiが遅いときの原因や対処法がわからない」「Wi-Fiルーターの設定方法がわからない」などの悩みもサポートします。
快適にインターネットを利用しつつ、困ったときにはサポートを活用できるサービスを探している方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
月額料金 (ドコモ光1ギガ)※7 |
(マンション) タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建) タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) |
月額料金 (ドコモ光10ギガ)※8 |
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込) タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) |
契約期間 | なし または 2年定期契約 |
最大通信速度※2 | ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※1:最大10Gbps |
お申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能) |
※1 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※2 ベストエフォート値による最大通信速度
※3 ネットトータルサポートの訪問サポート・修理・データ復旧・買取は、ドコモが委託する協力会社による提供です。
※4 通信につながる機器とは、パソコン、パソコン周辺機器、テレビ、ルーターなど、ドコモが別途指定する機器をいいます。
※5 お申込みされると、ご利用の有無にかかわらず月額使用料が発生します。画面共有を利用したご案内は、通信料が発生します。
※6 修理、訪問サポート、データ復旧、オンラインパソコン教室をご利用の場合には、内容に応じた料金のお支払いが別途必要となります。
※7 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※8 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
Wi-Fiの電波が届く距離を確認してインターネットを利用しよう
快適にインターネットを利用するためには、Wi-Fiルーターとデバイスの距離をできるだけ近づけて使用することが大切です。障害物があると電波が弱まるため、ルーターの設置場所を変更できない場合は中継器を設置するなどで工夫しましょう。
また、快適なインターネット利用で最も大切なのは、回線自体の品質です。快適にインターネットを利用したい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。「ドコモ光」なら快適にインターネットを利用しつつ、お困りの際にはサポートサービスにご相談いただけます。

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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

